初期の戦争予測に反して、ウクライナは引き続き投資を誘致しており、外国直接投資は2023年に42億米ドル、2024年の最初の10ヵ月で35億米ドルに達した。再投資が大半を占める一方で、特に農業、建設、物流、エネルギー、機械、医薬品などの分野で新規プロジェクトが増加している。オーストリアの木製パネルなど木材を原料とする関連素材の世界最大メーカー、クロノスパンは新しい生産ラインを建設した。また、アゼルバイジャンのエネルギー、電気通信、建設、ハイテク分野で活躍する国際企業グループNEQSOLは、ウクライナ最大のチタン生産会社を買収した。侵攻後最大の取引は、フランスの投資家グザビエ・ニエルによるウクライナの通信プロバイダーの6億米ドルの買収だった。リスクはあるものの、ウクライナの投資環境は依然として増加している。