政府は段階的に外出制限を緩和

ハンガリー全国において外出制限は(ブダペストとペシュト県も含め)段階的に緩和された。ただし、下記の措置は今後も有効である。

  • 買い物や公共交通機関の利用の際、口と鼻を覆うマスクの着用が義務づけられている。
  • 同じ家庭ではない人間の間には5メールの距離を置かなければならない。
  • レストランやカフェなどで屋外の席がある店のみ営業可能である。
  • 9時から12時の期間は65歳以上の高齢者のみ店舗を利用できる。

 

政府は4億ユーロで観光業をサポート

ハンガリー観光局の5月19日の発表により、政府は新型コロナウイルスの流行で多大なダメージを受けた観光業界を再開させようと追加で4.32億ユーロの補助金を提供するとした。報道官によると、民間所有の宿泊施設は1部屋あたり約3000ユーロの補助金が得られるという。

 

賃金補助制度を政府が実施

雇用創出を支えようとハンガリー政府は賃金補助制度を実施するとした。補助金制度の予算は約2.26億ユーロであり、おおよそ7万人の雇用をサポートするという。補助金制度に参加する企業は6ヶ月の間に補助金が得られる。人材を最低3カ月間雇用しなければならないという条件がある。

 

ハンガリー政府は特別経済区域を開設

ハンガリーの政府が提案した法案により「特別経済区域」に指定された区域に関して投資総額1400万ユーロ以上の投資を含む区域は、行政管轄は地元自治体よりハンガリー政府に移る。この法案に対して野党側の自治体は抗議している。(特別経済区域にある多国籍企業は政府に直接税を納める体制に変更することは以前決定した)

 

EU一般データ保護規則の一部が無効に

ハンガリー政府は緊急事態宣言の期間、EU一般データ保護規則(GDPR)の一部の規則を無効にすると決定した。対象の第15条から第22条には公的機関および民間機関によるデータ処理の制限が設けられている。

 

オペル自動車のセントゴットハールド工場が生産再開

5月13日にオペル自動車はセントゴットハールド工場で生産活動を再開した。オペル自動車はアウディやメルセデスベンツがハンガリーで生産を再開したことを受け、決定に至ったという。工場では従業員は厳重な衛生管理の元で働き、マスクの着用や体温測定が義務付けられている。

 

新型コロナウイルス検査-8000人のうち2人感染

ハンガリーのセメルウェイス大学は大規模なコロナウイルス検査を行い、8000の検査結果のうち陽性反応を示したのは2件のみ。これは大学の予想を遥かに下回る数字であり、これを受けセメルウェイス大学の学長は「パンデミックは(ハンガリーでは)終息した」と述べた。

 

食品供給会社の保護

ハンガリー政府は食品のバイヤーに供給会社との契約を一方的に変更することを禁止した。同制限は公式官報に発表され、「変更」には価格や数量の減少が含まれる。

 

感染者数:3,556

総合死者数:467

総合回復者数:1,412

 

入国:ハンガリー国籍者のみの入国が可能。
ただし、ビジネス目的で入国は認められる。