海外への事業展開は企業にとって大きなステップです。一方、リスクを伴うことから、非常に難しい判断が迫られることがあります。特にブルガリアのように日本との関係があまり深くない市場の場合には、一層困難に直面する可能性があります。

ブルガリア市場は多くの可能性を秘めています。ただし、市場に参入してとどまることは決して容易ではありません。有益なビジネス情報は現地語でしか入手できないことが多いのです。それだけに言語、文化、コミュニケーションネットワークを理解することが重要となります。市場参入を成功させるには、現地で最新の情報を入手することが必要不可欠です。

ブルガリア進出


ブルガリアの投資環境について

ブルガリアは南東ヨーロッパに位置する、EU加盟国の中で中レベルの大きさ(110,900 km²)の国であり、人口は約700万人になっています。

1989年の革命で共産主義体制が終わり、1990年に最初の多党選挙が行われました。物価上昇・失業・汚職・犯罪と戦いながら、ブルガリアは民主主義と市場経済への転換を進めました。ブルガリアは2004年にNATO、2007年にEUに加盟しました。

現在、ブルガリアは開放的経済であり、急速な経済成長を達成できましたが、一人当たりの収入はまだEUでは最低レベルです。主な産業には、鉱石・金属採掘、化学製品製造、機械製造、鉄鋼業、バイオテクノロジー、タバコ産業、食品加工、石油精製などがあります。黒海沿いにリゾート地が広がっており、観光産業も盛んです。高速道路の長さは合計734 kmに留まっていますので、インフラの開発の余地があります。事業環境に関して言えば、投資誘致政策として政府が採用している低法人税(10%)が好ましい状況を整えています。しかし、将来の深刻な課題として、広範囲な非公式経済、行政機関における公平性の確保、司法組織、低い生産性などが挙げられます。


ブルガリアに進出している代表的な日系企業

ブルガリアは中東欧諸国の中、最も日系企業が少ない国です。現在ブルガリアで40社の日系企業が活動しており、そのうち12社が製造業です。(出典:海外進出日系企業拠点数調査
代表的な日系企業は以下の通りです。


在ブルガリア駐在員への便利情報

ブルガリアには現在180名(出典:2022年海外在留邦人数調査統計)の日本人が在留しています。ブルガリアでは日本人在留者が少なく、日本人向け環境はそれほど整っておらず、現地適応能力が求められます。駐在員のお子様の教育には日本語補習校(ソフィア)と英語のインターナショナルスクールがいくつもあります。また、英語で利用できるサービスは多くあります。

現地(ソフィア)の生活費は東京より31.9%(家賃込み)安く、特に家賃が安いです。単身者向けアパートの家賃はソフィア中心部で約8.7万円、郊外では6.5万円程度です。(出典:Numbeo.com

現地の通貨は「レフ」(BGN)であり、現在(2024年6月)の為替レートは「1 レフ= 約86.67 円」です。

駐在員の方への便利な情報

日本食材スーパーマーケット、アジアショップなどにあり
日本食レストランソフィアにあり
日本人学校なし(※日本語補習校あり)
JETRO事務所なし
国際交流基金文化センターなし
滞在日本人数180人(2022年)
生活費生活費は東京より31.9%(家賃込み)安い


ブルガリア進出のための市場調査サービス概要

シュディアンドカンパニーは御社のブルガリア進出またブルガリア市場参入を成功させるための市場調査サービスを提供しております。ブルガリアのような日本から離れた国への進出は大きなリスクを伴いますが、初期段階から必要な情報が揃っていればリスクを最低限に抑えることができます。

弊社は複数のブルガリア現地企業や業界専門家と提携し、必要となるあらゆる情報を取得し、提供することができます。また、日本企業のブルガリア進出に関しても豊富な実績があります。

市場調査サービスに関しては、下記のような情報を提供することができます。

詳しくは、こちらのサービスページをご参照ください。


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