総合金融機関であるルーマニアのING銀行は、低迷する経済パフォーマンスと選挙関連の不確実性を理由に、2024年のGDP成長率予測を1.0%低く修正した。しかし、2025年の成長率は2.6%に回復すると予想され、これはEUが資金提供するインフラプロジェクトや賃金の上昇、ルーマニアのシェンゲン加盟が見込まれることなどが要因となっている。インフレ率は2024年に5.0%、2025年には4.4%に緩和すると予想され、ルーマニア国立銀行は来年75bpの利下げを実施すると予想される。こうした利点があるにもかかわらず、ルーマニアは高い財政赤字(2025年にGDP比7.0%)と構造的な経済的弱点に直面しており、持続的な安定性への懸念をもたらしている。

出典:Romania Insider