第30回日・EU定期首脳協議で、EUと日本は「競争力アライアンス」を立ち上げ、貿易・経済安全保障・イノベーション・グリーン・デジタル転換における協力を強化すると発表した。両者は合計6億5,000万人以上を擁し、世界GDPの5分の1以上を占めることから、共通の価値観に基づいた貿易・技術ルール形成に影響力を持つ。
アライアンスでは貿易、経済安全保障とイノベーション、グリーンとデジタルの移行を三つの柱として位置付けている。 貿易では経済連携協定(EPA)の完全実施や投資促進、ルール簡素化を推進。経済安全保障ではサプライチェーン強化やサイバー・重要インフラ保護を進める。イノベーション・グリーン・デジタル分野では、循環型経済やクリーン技術協力、海底ケーブル接続などが計画されている。
安全保障・防衛でも連携を確認し、ウクライナ支援や欧州・インド太平洋の安定確保を強調。来年には防衛産業分野での対話を進めていく予定だ。ウルズラ・フォン・デア・ライエン EU大統領は「共通の課題に対し、共に協力して行動していくことが目的である」と述べた。
出典 : The EU and Japan launch Competitiveness Alliance at bilateral summit in Tokyo | EU-Japan