パナトーニ(ポーランドでヨーロッパ拠点を持つアメリカの不動産開発業者)は、ベルリン・ヒップ(ドイツの不動産・住宅ローン銀行)から7,434万ユーロ(約117億円)の革新的なグリーンローンを獲得。この資金は、ビドゴシュチ市に建設されたeコマース企業向け物流センターに充てられる。これは、ポーランドの物流分野においてベルリン・ヒップが発行した初のグリーンローンとなる。
ビドゴシュチでのBTS(ビルド・トゥ・スーツ)プロジェクトは大規模で、延床面積14万m²以上の建物がeコマース市場を対象に設計されており、最大700万個の商品を収納可能。持続可能な開発の最高基準に基づいて建設され、厳格な検証を経て、従来の資金調達条件を有利なグリーンローンへと変更できた。金融機関は現在、高いエネルギー効率、再生可能エネルギーの活用、CO2排出削減に寄与する技術革新を備えたプロジェクトに優遇条件を提供している。
このグリーンローンの付与は、建物が厳格な持続可能な開発基準を満たしたことを意味する。ビドゴシュチの施設では、エネルギー需要と消費を削減し、エネルギー効率要件を達成。優れた断熱性、ヒートポンプ、LED照明を含むエネルギーソリューションを採用し、BMS(ビルディング・マネジメント・システム)でエネルギーと水の使用を継続的に監視。施設はBREEAM基準で「Excellent」評価を取得している。
ベルリン・ヒップは、不動産業界のエコロジー推進を大きく前進させるプロジェクトや、持続可能な投資の最新ヨーロッパ基準を満たすプロジェクトを支援。ISS ESG(持続可能な開発に関する主要な評価機関)が監修する厳格な検証プロセスにより、その取り組みが裏付けられている。