ルーマニア財務省は2025年8月25日、地域開発支援スキームの一環として、自動車部品メーカー「DRM Draxlmaier Romania Sisteme Electrice」とルノー傘下にある現地自動車メーカー「Dacia」が計画する投資プロジェクトに対し、総額1億7,000万レイ(約3,400万ユーロ)の補助金を交付した。これらの投資により、新規雇用の創出や地域経済の活性化、貿易収支の改善が期待されている。
DRM Draxlmaierは、サトゥ・マレ工場でのEV用ワイヤーハーネスの生産能力拡大に2億9,720万レイを投資し、そのうち1億3,370万レイが補助金として支給される。2030年までに400人以上の新規雇用が見込まれ、地域と国家に対する税収は2億1,100万レイに達する見込み。Daciaは車両塗装工程の近代化に8,500万レイを投資し、うち3,750万レイが補助対象で、約1,870万レイの税収効果が見込まれている。HG 300/2024による補助制度は、最低5,000万レイから最大5億レイまでの初期投資を行う製造業を対象としており、投資完了までの期間は3年以内とされている。補助金の交付は2025年から2032年まで行われる予定で、ルーマニア経済の支援、競争力強化と長期的な雇用創出の促進を目的とする。
出典 : Romania gives EUR 34 mln grants to two companies in automobile industry | Romania Insider