ルーマニア政府は2025年9月4日、電力市場改革に関する短期的な対策を盛り込んだ覚書を採択した。最終消費者にとって公正な電力価格を実現することが目的。ボグダン・イヴァン・エネルギー相は、2032年までにルーマニアがエネルギー輸入国から輸出国へと転換できる可能性があると述べた。
改革案には、新たな発電能力への投資の解禁、動的な電力料金、スマートメーターの導入などが含まれており、電力価格の正常化を目指す。イヴァン大臣は、過去10年間に石炭・ガス火力発電の56%以上を閉鎖した結果、ルーマニアが現在EU内で最も高い電力価格水準の一つにあることを認めた。また、復興・レジリエンス計画(PNRR)を通じて、EUでも最も意欲的にCO2削減プロジェクトを推進していることを強調した。
出典 : https://www.romania-insider.com/romania-memorandum-energy-market-reforms-2025