原子力はスロバキアのエネルギーミックスで主要な役割を果たしており、さらなる拡大が見込まれている。モホフツェ原子力発電所の第4号機が2025年に完成すれば、スロバキアは国内消費エネルギーの最大75%を原子力で賄う予定。産業の脱炭素化に伴う需要増に対応するため、新たな大型原子力発電所の建設を計画し、小型モジュール炉の導入も検討している。

昨年のモホフツェ第3号機の稼働と第4号機の完成予定により、スロバキアはCO2排出量の観点で世界で最もエコロジカルなエネルギーミックスを持つ国の1つとなる見込み。原子力エネルギーは戦略的資源とされ、エネルギー安全保障と困難な状況下での対応力を強化する重要な手段として位置付けられている。

今年初めにブリュッセルで開催された原子力サミットでは、世界中の国々が持続可能なエネルギー戦略の一環として原子力の重要性を再認識し、原子力への注目が高まっていることが示された。

出典:The Slovak Spectator