ウクライナの2024年における外国直接投資(FDI)の流入額は33億3000万ドルとなり、前年(2023年)の42億ドルから25%(11億6000万ドル)減少したことが、ウクライナ最高会議財政委員会により明らかにされた。
FDIの71.6%(23億8000万ドル)は、外国投資家がウクライナ国内で得た利益の再投資によるものであったが、この金額も前年比で30%(10億2000万ドル)減少した。ウクライナ最高会議財政委員会は、この減少の要因として、ウクライナ国立銀行(NBU)による越境送金に関する通貨規制の緩和を挙げている。
また、FDIの蓄積額(ストック)は2024年末時点で545億7000万ドルとなり、前年から0.7%(3億8000万ドル)減少。戦争前の2021年(657億5000万ドル)と比べると17%の下落となっている。なお、政府は2024年にFDIが前年比20%増加することを期待していた。