KPMGの調査によると、2025年上半期のウクライナM&A市場は取引件数が前年同期比26%増の34件、開示された取引総額は21%増の7億1600万ドルに達するなど、好調な動きを見せた。取引情報が公開された案件の平均取引金額は3700万ドルから4200万ドルへと拡大した。
成長をけん引した主な取引には、MHPによるスペインの食肉大手Uvesaによる買収案件(2億7000万ドル)や、Kyivstarによるライドシェアサービス事業Uklonの買収(1億5500万ドル)があり、アグリ事業やテクノロジー分野の案件が目立った。一方で、外国企業によるウクライナ資産の取得はわずか4件にとどまり、前年の6件から減少している。KPMGは「地元企業が将来を見据えた成長戦略をもとに積極的に動いている」と分析している。