ウクライナ国家財産基金は、欧州で唯一のチタンおよびマグネシウム生産、非鉄金属の研究設計を担う「Titan Institute(チタン研究所)」の国有株式を、₴99.77 million(約240万ドル)の開始価格で8月12日にオークションにかけると発表した。この研究所はガリウム、ゲルマニウム、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、タンタル、ニオブなどのレアアース金属に関する研究・設計を一貫して行う極めて珍しい機関で、ザポリージャ製鉄所を傘下に有し、チタン粉末やチタン製品の生産も手掛けている。また、同時に「Energostal Institute(エネルゴスタル研究センター)」も民営化対象となっている。ハルキウにある鉱山・冶金複合体および機械製造分野における設計・近代化・再構築を行う技術センターは、現在は生産活動を休止している。